ども!今は社長、元は期間工のカメックスです。
皆さんは派遣切りってご存知ですか?
2003年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック…
世界を揺るがす大暴落が起こった年、多くの企業が派遣社員をクビにしました。
もともと派遣社員は正社員と違って『景気動向によって契約を打ち切れる』という扱いなので、不景気になったらまず被害を被るのは派遣社員です。
その結果、
派遣やフリーターは負け組!
低賃金でも正社員こそ安定の勝ち組だぜ!
という正社員至上主義が広く知れ渡りました。
この正社員至上主義は「雇う側の立場が強い」という副産物を生み出し、多くのブラック企業が生まれ、過労死やサービス残業、パワハラなどの労働問題を生み出しました。
名ばかり管理職なんて言葉も生まれましたね。
正社員=勝ち組…というのは、私は当時からずっと疑問に思っています。
特に地方のブラック企業は酷いです。詳しくは過去記事にて。
・地方の低賃金ブラック企業で消耗するな!期間工に転職した方が勝ち組です
そして現在。世界はリーマンショックの暴落から立ち直り、そこそこ好景気になっています。
しかし、暴落はいつ起こるか分かりません。
期間工の仕事は高給とはいえ、あくまで派遣扱いです。
いざという時に慌てないよう、過去の派遣切りの歴史と対策について、しっかり学んでおきましょう。
目次
派遣切りされると一気に生活が苦しくなる理由
派遣切りが起こると、路頭に迷う人が大勢でます。
リーマンショック時は、派遣切りにあって行き場をなくし、ホームレスになった人が集まって派遣村を作り、社会問題になった事がありましたね。
なぜ派遣切りされると、生活が困窮するのでしょうか?
結論から言うと
『派遣切りが起こると、求人も一気に絞られるから』
です。
派遣切りが起こると、同時に求人市場も冷え込みます。
- 1:不景気で物が売れない
- 2:生産をおさえるので人を雇う必要がない
- 3:求人を出さない
このように、不景気になると「次の仕事が見つからない」という恐ろしい事態が起こります。
好景気の今は、むしろ人手不足であちこちに求人が出ていますが、不景気になると求人数がグッと減るのです。
この状態で派遣切りされると、いつまでたっても次の仕事が見つからず、最終的に貯金を食いつぶしてホームレス…という結果になってしまうのです。
正社員になるか貯金で食っていくしかない
このような事態に陥らないための対策は、2つしかありません。
1:正社員になる
2:貯金をガッツリ貯めて景気が良くなるまで耐える
やはり不景気の時に強いのは正社員です。
業績が悪化するので、当然、給料やボーナスは下がりますが、それでも仕事があるだけマシです。
正社員は法律上、簡単にクビには出来ないので、倒産する事がない大企業の正社員なら、まず食いっぱぐれる事はないでしょう。
実際、リーマンショック時はトヨタやマツダ、スバルといった大手自動車メーカーでは、正社員だけが生き残り、派遣は全滅でした。
終身雇用なんてもう古い。グローバル化の今は通用しない
なんて言われていますが、やはり正社員の雇用は強いです。
身軽で責任も軽いのが派遣のメリットですが、雇用面だけはひっくり返っても正社員には勝てません。
好景気になると、期間工からの正社員登用は各メーカー積極的になるので、頃合いを見て正社員になる事も考えたほうが良いでしょう。
正社員登用の条件と、正社員登用に積極的なメーカーは下記で紹介しています。
・期間工から正社員登用される条件まとめ。大手自動車メーカーの社員になる方法を紹介
貯金こそ最強のセーフティネット!
もう1つの方法は、貯金をガッツリ貯めて耐え忍ぶ方法です。
期間工の仕事は、派遣とはいえ年450万近く稼げるので、3年~4年頑張れば1000万近い貯金が作れます。
実際、私も4年で1000万貯めて起業しました。
【通帳画像あり】私が期間工で貯金1000万貯めるまでにかかった期間は4年。その詳細と貯金のコツを教える
貯金があれば、不景気になって派遣切りされても、日雇いアルバイトやせどり等の小遣い稼ぎ+貯金切り崩しで、何とか耐えしのげます。
不景気は長くは続きません。ぼちぼち景気が回復してくると、再び求人が復活してくるので、それまで生き残ればOK。
また、貯金を高配当の株式や不動産といった運用に回せば、不労所得も手に入ります。
不景気の時は投資先も当然お買い得になっているので、安く高配当の投資商品を買うことが出来ますよ。
例えば500万を年5%配当が貰える株式(タバコのJTなど)に投資しておけば、年25万円の不労所得がゲット出来ます。
月2万円タダで貰えるようなものです。
投資による不労所得はめちゃ大事ですので、期間工で稼ぐなら勉強しておいた方が良いですよ。
今の時代、銀行に預けても年0.1%しか利息つかないですからね(メガバンクだと0.02%とか…)
期間工は切られやすいからダメな仕事?違います
どうせ景気が悪くなったら派遣切りされるから、期間工はやめとけ
と期間工を否定する人がいますが、それは違います。
確かに期間工は派遣扱いなので、雇用の安定性は低いです。
しかし、安定性が低いゆえに、学歴なし・未経験・40代以上でも年450万+寮費無料という高待遇が得られるのです。
世の中、何事もトレードオフです。
雇用の安定と高収入を両立させたい! というなら、大学を出るなり資格を取って専門職になればいい。
でも、手に職がない。学歴も職歴もない…それでも稼ぎたいなら、雇用の安定性は捨てる必要があります。
私は昔、地方のブラック企業で年収250万の正社員をやってましたが、当時は正社員とはいえ悲惨な生活でした。
1日12時間労働で月4日休み。それで月手取り18万とかですよ。
それだったら、非正規雇用でも年収450万の期間工をガッツリやった方が100倍マシです。
期間工は安定性はゼロです。スキルも身につきません。
期間工なんてやってられるか! と思った事も何度もあります。(詳細は下記の記事に記述)
・私が期間工になって「失敗した!」と思ったこと。後悔しないために読んでおけ
ですが、金はとにかく貯まりやすい。
貯まった金で自営業をやるなり、起業する、手に職をつけるために専門学校に行く、投資をして不労所得を稼ぐ…
金があれば、様々な選択肢が選べるようになるのです。
期間工にとって派遣切りは恐ろしい爆弾ですが、それを飲み込んでしまえば、これほど高収入が稼げる仕事はありません。
しかも、昨今は正社員登用の間口も広くなってきており、高収入を稼げるだけでなく、大企業の正社員になれるルートも出てきました。
期間工をやるなら『将来のプラン』をしっかり考えながら働こう
「期間工に未来はない」
と言うのは、一理ありますが、正確には
「何の考えもなしに、ただボーッと期間工をやってる人に未来はない」
というのが正しい答えだと思います。
メリット・デメリットを承知して、それでも自分の将来に取ってプラスだと思ったなら、期間工をやるのが良いですよ。
自分の頭で考えて、自分で決めることが一番大切です。
月並みなオチになってしまいましたが、当サイトをチェックして、しっかり期間工について勉強している方なら大丈夫だと思いますよ。
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