期間工は契約社員なので、いつかは卒業する時が来ます。
契約満了しても、また別の期間工をはしごする渡り鳥もいますが、多くの方はどこかのタイミングで「正社員」を目指すと思います。
しかし、このご時世「期間工から正社員に転職するのは難しいかも?」と不安に思う方が多いと思います。
期間工でしっかり稼いで貯金を作ったものの、転職活動は不安…
どんな業種で正社員を目指せばいいのか分からない
資格を先に取った方がいいのかな?
などなど、期間工からの就活は迷いますよね。
そこで今回は、期間工から転職する方法とオススメの業種を紹介します。
関連:・体力的に楽な期間工ランキング!作業が軽いメーカーはどこ?
目次
期間工から転職は30代~40代でも可能
期間工の仕事は、良くも悪くも単純作業なのでスキルはつきません。
そのため、期間工から転職して正社員を目指すぞ! と思っても、なかなか書類選考が通らないのが現実です。
特に30代以降の人は、未経験ですと厳しい戦いを強いられます。
しかし、期間工から正社員になるのは不可能ではありません。
期間工の経験は、単純作業と言えど厳しい肉体労働ですから、それをやり抜いた職歴は立派な武器になります。
どうせスキルが無いから、ブラック企業しか受からないんでしょ?
なんて不貞腐れず、コツコツ就職活動を進めていきましょう。
次項で元期間工が受かりやすい、おすすめの業種を紹介します。
元期間工にオススメの業種
営業
営業は未経験でも正社員になれる、ハードルの低い職種です。期間工以外に職歴が無くても、営業なら入社可能な求人がたくさんあります。
ただし、ちゃんとした会社を選ばないと、ブラック労働をさせられる可能性があるので、就職先は慎重に選ぶ必要があります。
例えば、ネット回線の飛び込み営業などはノルマもキツく、歩合制(売上によって給料が変動する制度)なので全然稼げない可能性もあります。
不動産の営業なども、ノルマが厳しく、かつ売れないと上司の詰めが激しい業界なのでオススメ出来ません。
私がオススメするのは、B to Bの営業…つまり法人 対 法人の営業です。いわゆるメーカーさんの営業ですね。
例えば、工場のプレス機を製造しているメーカーの営業。プレス機を購入するのは法人ですから、BtoBの営業になりますね。
BtoCの営業、つまりエンドユーザーが一般の消費者の場合、消費者のわがままによって振り回されて、長時間労働になる可能性があります。
一方、対法人の営業なら、会社が休みの土日は営業先も休みですから、労働時間はきっちり守られています。
営業は、顧客の都合によってサービス残業や休日出勤があり得る職種ですが、相手が会社ならゴールデンウィークや夏休み、年末年始はきっちり休めます。
このように、営業といっても様々な形態があるので、出来るだけキツくない営業を選べば、未経験で入社可能+労働環境も良好な正社員になれますよ。
タクシーやトラックのドライバー
タクシードライバーやトラックドライバーは、正社員になりやすく、なおかつ高給が狙える業種です。
俺はコミュ障だから、営業や接客は無理だな
という人にはオススメです。
ドライバーと言うと、キツいイメージがありますが、1人で仕事が出来るのでコミュニケーションや接客は必要最低限でOK。寡黙な人でも出来る仕事です。
また、タクシードライバー、トラックドライバーどちらも定年まで働けます。手に職の仕事なので、食いっぱぐれがありません。
年収500万以上稼げますから、期間工に比べて稼げない! という悩みも必要ありません。
免許取得も会社が支援してくれるので、免許なしで入社してもOK。人手不足なので採用ハードルが低いのもポイントです。
ただし、バスドライバーは労働時間の割に稼げない可能性があります。
少し前に、格安バスツアーの事故があり、ドライバーのブラックな待遇が話題になりましたね。
参考:【スキーバス事故】土屋廣運転手はかわいそうすぎる!【会社に殺された!!】
バスは稼げない…というのが常識なので、バスドライバーは避けましょう。
トラックドライバーや、ヤマト運輸など大企業の配送業者。
金払いの良いタクシードライバーを目指しましょう。
こちらも営業と同じで、会社によって待遇が大きく変わるので、一番良い会社をじっくり選びましょう。
プログラマー
プログラミングを組むプログラマーは、まだまだ需要が大きい職種です。
プログラムと言うと難しく感じるかもしれませんが、最近はWebプログラマーやアプリ開発者など、未経験でも学べば1年で即戦力になれる分野もあります。
知識がない最初こそ大変ですが、知識さえ手に入れれば、スキルアップと共に年収を上げる事が出来ます。
経験を積めば年収1000万以上の狙えるので、野心がありITに興味がある人にはうってつけでしょう。
未経験であっても、就職レベルまでスキルを学べる職業訓練校やプログラミングスクールなど、プログラミングを学ぶ場所も増えているので、これからITで食っていきたい人にはオススメです。
ただし、ITやWebにまったく興味がない人はオススメ出来ません。
飲食業への転職はこだわりが無い限りやめておけ!
ブラック業界と名高い飲食業は、正直言っておすすめできません。
年収水準は30代前半で500万前後と高く、期間工並に稼げますが、仕事のキツさは下手したら期間工以上です。
まず労働時間が長く、店長になれば12時間労働+店に泊まり込みは当たり前。
休日は月に2日~3日あれば良い方で、クレーム対応やらバイトの教育やら精神的な負担も期間工の10倍以上あります。
期間工は目の前の作業さえこなしていればOKですが、接客は人間関係が絡んできますからね。
そのかわり、お客さんに「美味しかった」「ありがとう」と感謝してもらえるので、期間工に比べて仕事のやりがいはあると思います。
ただ、飲食業はどこも労働時間が厳しいので「将来、飲食で開業する」「本気で飲食の世界に飛び込む」といった強い意志がない限り、やめておきましょう。
転職はハローワークでやっちゃダメ!ブラック企業ばかりです
期間工にとって、失業保険の関係からハローワークが最も馴染みのある求職機関だと思います。
しかし、ハローワークで転職活動をしてはいけません。
なぜなら、ハロワにはブラック企業の求人が大量にあるからです。
企業がハローワークに求人を出す場合、お金がかかりません。そのため『安く人をこき使いたい』というブラック企業がゴリゴリ求人を出しているのです。
もちろん審査は無いので、労基法違反のブラック企業が求人を出し放題になっているのです。
まともな会社の求人もありますが、ブラック企業の求人が多すぎて判別が難しく、職員も公務員なのでやる気ゼロです。
転職するなら無料の転職エージェントを活用しよう
では、どこで求人情報を探せばいいのかと言うと、一番良いのが転職エージェントを使う事です。
転職エージェントは、無料で利用できて、あなたにあった優良な求人を紹介してくれるサービスです。
エージェントは求人を出している会社から報酬を受け取っているので、利用は無料です。
転職エージェントに登録すれば、書類作成から面接ノウハウ、求人の選び方まで、転職のプロから直接アドバイスが貰えるので、転職で失敗する確率を下げることが出来ます。
また、エージェントは会社の内部事情に詳しく、例えば激務な会社や、離職率の高い会社などは事前に言及してくれます。
そのため、予め「残業時間が月10時間以下の会社を希望」など言っておけば、それにあった求人に絞って紹介してくれます。
転職初心者や未経験業種への転職にもしっかりサポートしてくれるので、一人で転職活動をするよりもグッと効率的に転職が出来ます。
転職で失敗しないためにも、転職エージェントを活用するのが一番ベストな方法です。
オススメの転職エージェントはDODAです。
DODAはシェアNo1の転職エージェントで、信頼できる求人を多く掲載しています。
登録すると、プロのエージェントがあなたにあった求人を紹介してくれます。
また転職活動のコツや、書類の作り方までフォローしてくれるので、内定率もグッと上げる事が出来ます。
1人で就活をするとなると。履歴書や職務経歴書を作るのに手間がかかりますが、転職エージェントを使えば書類の作り方までプロが教えてくれるので、効率よく転職活動が出来ますよ。
独立して起業するのもあり!
私のように「もうサラリーマンはこりごり!」という人は、起業をしてビジネスを立ち上げてしまうのも一つの手です。
私は期間工を4年やって1000万の貯金を作った後、マーケティング会社を立ち上げるというウルトラCな進路を取りましたが、何とか軌道に乗せる事が出来ました。
やはり起業資金1000万あると、成功率が断然違います。失敗してもまた期間工やればいいや、と思える点で強いです。
もちろん、起業は失敗する事も多いですし、やはりサラリーマンより不安定なので、万人にはオススメ出来ません。
しかし、サラリーマンと違って面倒な試験もなく、自由に始められるのでオススメです。
期間工から正社員登用の道もある
正社員といえば、期間工で頑張って正社員登用に賭ける…という道もあります。
スバルやトヨタ自動車など正社員登用に積極的なメーカーであれば、正社員登用の道も広く開かれています。
正社員登用の条件と、積極的なメーカーはこちらの記事でまとめています。
・期間工から正社員登用される条件まとめ。大手自動車メーカーの社員になる方法を紹介
ただし、正社員登用に合格するには期間工トップクラスに頑張らないといけませんし、そもそも期間工の仕事を続けたくない…という人はNGですね。
工場の仕事はもう嫌だ!
という人は、今回、紹介したような未経験OKの業種を選んで、じっくり就職活動をして正社員の内定をゲットしましょう。
就活は内定まで時間がかかるので、失業保険なども上手く活用して、生活費をやりくりしましょう。